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【要注意】カメが餌を食べない5つの原因|すぐ確認したい対処法とは?

「昨日まで食べていたのに急に餌を食べなくなった…」


「お迎えしたばかりのカメが全然食べない…」


カメを飼い始めた方から、静岡県浜松市にある当店でもよくいただく相談です。

動かないカメを前に「このまま死んでしまったらどうしよう」と不安になるお気持ち、痛いほどよくわかります。

実はカメが餌を食べなくなる原因は1つではありません。

  • 水温が低い
  • 環境に慣れていない
  • 偏食している
  • 紫外線不足
  • 病気のサイン


など、さまざまな理由があります。


この記事では、亀専門店として実際によくあるケースをもとに、カメが餌を食べない原因と対処法を初心者の方へ向けて分かりやすく解説します。


カメが餌を食べないのは危険?

食べないには何かしらの問題があります。


まずは、今すぐ病院へ走るべきか、少し様子を見てもいいのかを判断しましょう。

数日なら様子見でも大丈夫なことが多い

カメは変温動物であり、哺乳類に比べて代謝が緩やかです。


そのため、健康な個体であれば数日食べなくてもすぐに命に関わることは稀です。

特に以下の状況では、一時的に食欲が落ちることがよくあります。

  • お迎え直後: 環境の変化に怯えています。
  • 環境変化: 水槽の掃除やレイアウト変更によるストレス。
  • 季節の変わり目: 気圧や気温の変化を敏感に察知します。
  • 冬眠前: 本能的に消化管を空にしようとしている。
  • 産卵前(メス): 抱卵による圧迫で食欲が落ち、産卵場所を探して動き回るようになる。


まずは焦らず、カメの状態を観察することから始めましょう。



また、環境を少し変えただけで食べだすことも多々あります。


主な原因として詳しくは後ほどお伝えしていきます。

すぐ病院へ行った方がいい症状

一方で、食べないことに加えて以下のサインが出ている場合は、一刻を争う可能性があります。

  • ずっと目を閉じている(ビタミン不足や細菌感染の疑い)
  • 鼻水が出ている、または鼻が詰まっている(呼吸器感染症)
  • 口を開けて「ヒューヒュー」と呼吸している(肺炎の可能性)
  • 甲羅が異常に柔らかい(カルシウム不足・クル病)
  • ぐったりして動かない

これらの症状は、飼育環境の改善だけで治すのは困難な場合が多いです。


手遅れになる前に、爬虫類を診察してくれる病院に相談してくださいね。

カメが餌を食べない主な原因

なぜカメは餌を食べなくなるのでしょうか。


専門店として多くのお客様をサポートしてきた経験から、主な5つの原因を挙げます。

水温・気温が低い(最重要!)

カメが食べない原因の第1位は「温度不足」です。


カメの活性を左右する最大の要因は「温度」です。


ミズガメは水温が20℃を下回ると消化機能が著しく低下し、15℃以下ではほとんどエサを食べなくなります。


加温飼育の場合: ヒーターが故障していないか、サーモスタットの設定がズレていないか必ず確認してください。

冬眠する種類: 11月頃から自然と食欲が落ち、冬眠の準備に入ります。



食欲不振を解決する第一歩は、正確な温度管理からです。

【おすすめの飼育用品】

水中ヒーター: 冬場のミズガメには必須です。カメに最適な温度に設定されています。


温湿度計: 常に「カメがいる場所」の温度を把握しましょう。


保温球: リクガメや日光浴中のミズガメの体を芯から温めます。


お迎え直後で警戒している

これは初心者に非常に多いケースです。



カメにとって、新しい家に来ることは「住み慣れた場所からさらわれ、見たこともない場所に連れてこられた」という大きな恐怖を伴います。



特に、可愛さのあまり「何度も触る」「水槽を覗き込む」といった行動は、カメのストレスを最大化させ、食欲をシャットアウトさせてしまいます。


偏食している

特定の好物(特におやつ用の乾燥エビなど)ばかり与えていると、人工飼料を食べなくなる「グルメ化」が起こります。

乾燥エビは嗜好性が高いですが、これだけでは栄養が大きく偏ります。

栄養の偏り: ビタミンやカルシウムが不足する。

総合栄養食への拒絶: マズリなどの優れた人工飼料を食べなくなる。

クル病リスク:成長期に偏食をすると骨や甲羅が変形する恐れがあります。


また、同じ人工飼料を長期間与え続けると、突然食べなくなることもあります。


当店では栄養価もあり、カメの健康状況も維持してくれるおすすめのエサを推奨しています。


関連記事:亀専門店が厳選!おすすめのエサ4選と失敗しない選び方


紫外線不足で食欲低下している

カメにとって光は「ただの明かり」ではありません。


紫外線を浴びることで体内にビタミンD3を作り、カルシウムを吸収し、新陳代謝を活発にします。


紫外線が不足すると代謝が低下し、活動するエネルギーが湧かないため、結果として食欲がなくなります。


ライト等を使ってしっかりと紫外線を浴びさせましょう。


【おすすめのライト】

UVBライト: 室内飼育では必須です。


バスキングライト: 部分的に高温の場所(ホットスポット)を作り、消化を助けます。


カメが餌を食べないときの対処法

原因がわかったら、具体的なアクションに移りましょう。

まずは温度を確認する(最優先)


何はともあれ、水温と気温を確認してください。


もし適温を下回っているなら、ヒーターの出力を上げるか、ワンサイズ大きなヒーターに買い替えましょう。


温度を2〜3℃上げるだけで、翌日にはバクバク食べ始めることも珍しくありません。


静かな環境でそっと見守る



お迎え直後や環境を変えた後は、「最低3日間は、餌と水換え以外は一切触らない」を徹底してください。


水槽に暗い色の布をかけて視界を遮ってあげるのも効果的です。


餌を変えてみる


今与えている餌を食べないなら、種類を変えてみるのも一つの手です。


ここで最もおすすめしたいのが、世界中のプロ(動物園や専門施設)が信頼を寄せる「マズリ (Mazuri)」シリーズです。

当店でも人気なのが「マズリ」


「他の餌は食べないのに、マズリに変えたら食べた!」という声をいただきます。

驚異の食いつき: カメが好む香りと味の設計。

完璧な栄養バランス: 爬虫類学に基づいて開発されており、これだけで終生飼育が可能。

偏食対策: 粒の大きさが絶妙で、食べかすが出にくいのも特徴です。


関連記事:マズリはカメのエサとしてどう?専門店が成分・メリット・デメリット・与え方を徹底解説

【おすすめ】

リクガメ用 5M21: 野草に近い栄養価で、肥満を防ぎつつ健康な甲羅を作ります。

水棲ガメ用 5M87: 浮上性でカメが見つけやすく、水も汚れにくい設計です。


やってはいけないNG行動

良かれと思ってやったことが、カメに追い打ちをかける場合があります。


下記の点には注意をしましょう。

  • 無理に口へ入れる: カメの顎を痛めたり、誤嚥(ごえん)の原因になります。強制給餌は獣医師の指導のもとで行いましょう。
  • 乾燥エビばかり与える: 食べないからといって、おやつを主食にしてはいけません。余計に人工飼料を食べなくなります。
  • 何度も触って励ます: カメは孤独を好む生き物です。過度なコミュニケーションはストレスでしかありません。


初心者さんからよくいただく質問


Q. 何日食べなかったら危険ですか?

A. 個体の大きさにもよりますが、子亀なら3日、成亀なら1週間食べない場合は、環境の見直しを急ぎ、改善しなければ病院を検討してください。

Q. 冬は食欲が落ちるものですか?

A. ヒーター等で加温していても、気圧や日照時間の変化を感じて食欲が落ちる個体はいます。


Q. 野菜だけでも大丈夫ですか?(リクガメ)

A. 特定の野菜(小松菜など)だけではカルシウム対リンの比率が崩れます。必ず人工飼料を併用しましょう。
 (カルシウムパウダー等をかけるのもおすすめです)

まとめ

カメが餌を食べなくなったときは、以下の5項目をチェックしてください。

  • 温度(水温25〜28℃)は保たれているか?(最優先)
  • お迎え直後のストレスはないか?(そっと見守る)
  • 特定の餌への偏食はないか?(フードの種類を見直す)
  • 紫外線は十分に当たっているか?(ライトの点検)
  • 長期間(1週間以上)食べていない、または異常行動はないか?

カメの飼育は、最初の「環境作り」が一番の難関です。

当店でも初心者の方には、最初に気を付けることをお伝えしつつカメをお迎えしていただいています。


特に大事なことは、日々のカメの観察です。


人間と違ったカメの特性を理解しつつ、落ち着いて対応しましょう。


あなたのカメちゃんが、また元気に餌を追いかけるようになることを願っています!

    • この記事を書いた人

    レプタイルショップ∞k-slash

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