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リクガメにおすすめの床材とは?選び方とNG床材を専門店が解説

「リクガメをお迎えしたいけど、床材って何を選べばいいの?」


「ヤシガラ?ウッドチップ?結局どれが正解?」

リクガメの飼育を始める際、床材選びで悩む方は非常に多いです。


実際に当店でも、「どの床材が扱いやすくて飼育しやすいのか」「ニオイ対策や日々の掃除のしやすさはどうなのか」「誤飲のリスクが低いものはどれか」といったご相談をよくいただきます。


床材はケージ内の見た目を左右するだけでなく、湿度管理やニオイ対策、足腰への負担軽減、さらには誤飲リスクの回避など、リクガメが健康に暮らすために極めて重要な役割を持っています。どれを選んでも同じというわけではありません。


この記事では、静岡県浜松市にある亀専門店としての知識と経験をもとに、各種床材の特徴やメリット・デメリット、物選びの基準、そして選ぶべきではないNGな床材までを分かりやすく解説します。

リクガメの床材はなぜ重要?

リクガメにとって、ケージの床面は一日の大半を過ごす場所です。


床材の選択が生体の健康状態や寿命を左右すると言っても過言ではありません。


まずは床材が持つ重要な3つの役割について解説します。


湿度管理に関わるため(乾燥防止・脱水予防・成長サポート)

リクガメは種類によって好む湿度が大きく異なります。


床材にはケージ内の湿度を適正に保つための「保水性」や「調湿性」が求められます。


床材が不適切でケージ内が乾燥しすぎてしまうと、生体が脱水症状を起こしたり、甲羅が不自然に凸凹に育ってしまう原因になります。


健康的な成長をサポートするためには、湿度管理を容易にしてくれる床材選びが不可欠です。


足腰や甲羅への負担を減らすため(滑り止め・関節や爪のトラブル防止)

野生のリクガメは起伏のある地面をしっかりと踏みしめて歩いています。


もし飼育ケージの床が滑りやすい状態だと、足元が踏ん張れずに関節や骨格に大きな負担がかかり、将来的な歩行障害を引き起こす恐れがあります。


また、適度な硬さと摩擦がある床材は、歩くたびに爪が自然と摩耗するため、爪が伸びすぎるトラブルを防ぐ効果もあります。


ニオイや掃除のしやすさにも影響するため

毎日の排泄物の処理や、食べ残したエサの掃除など、飼育の快適性に直結するのも床材の特徴です。


消臭効果の高い床材を選べば室内でのニオイが気にならなくなりますし、フンをした部分だけをスポットで取り除きやすい床材を選れば、日々のお手入れにかかる時間を大幅に短縮できます。


リクガメにおすすめの床材7選

ここからは、一般的に広く使われている代表的な床材7選の特徴を詳しく見ていきましょう。


まずは各床材の特性を一覧表にまとめました。


【ひと目でわかる】床材選びの比較表

床材名保温・保湿力掃除のしやすさ誤飲リスクおすすめの生体・特徴
ヤシガラ土★★★★★★★★☆☆低(極小)地中海系(ヘルマン、ギリシャなど)
ヤシガラチップ★★★★☆★★★★☆中(粒サイズによる)中〜大型種、排泄物の目立つ種
ポゴナクラブ マット★★★★☆★★★★★ヒガシヘルマン、小型リクガメ全般
ウッドチップ★★★☆☆★★★★☆乾燥を好む種、見た目重視
ペットシーツ★☆☆☆☆★★★★★高(噛み癖注意)お迎え直後、病気時の短期管理
赤玉土★★★★☆★★★☆☆コスパ重視、ブレンド用
ブレンド床材★★★★★★★★★☆低〜中環境を細かく作り込みたい場合


ヤシガラ土(ココピート)

ヤシの実の繊維を細かく粉砕して土状にした、リクガメ飼育において非常にポピュラーな天然素材の床材です。

特徴: 抜群の保水性を持ち、自然の土壌に近い環境を再現しやすいのが最大の特徴です。

メリット: 霧吹きなどで水分を含ませることでケージ内の湿度を高く維持しやすく、リクガメが体を掘り込ませる本能的な行動(潜る行動)を満たすことができます。

デメリット: カサカサに乾燥すると非常に細かい粉末状になりやすく、生体の目に入ったり、部屋の中に舞い散ったりすることがあります。

向いているリクガメ: ヘルマンリクガメ、ギリシャリクガメなど

ヤシガラチップ

ヤシの実の殻を数ミリ〜数センチ程度の大きめの粒(チップ状)にカットした床材です。

特徴: ヤシガラ土に比べて一粒一粒が大きいため、通気性に優れています。

メリット: 粉が舞いにくく、フンや尿をした部分をチップごとスプーンなどで簡単にすくい取れるため、日々の掃除が非常に楽です。

デメリット: 土状のものに比べると水分を均一に保つ力がやや劣る場合があり、極端に小さな幼体の場合は足元がやや不安定になることがあります。

ポゴナクラブのマット(パームチップ)

爬虫類用品メーカー「ポゴナ・クラブ」から発売されている、非常に質が良く扱いやすいと定評のある天然ヤシガラ100%の床材です。


当店でも非常に扱いやすい床材として、多くのお客様におすすめして喜ばれています。

特徴: 厳選された高品質なパーム(ヤシ)素材を使用しており、アク抜き処理や粒のサイズが飼育用に最適化されています。

メリット: 一般的な安価なヤシガラチップに比べて粉が舞いにくく、ケージ内を非常に清潔に保てます。抜群の吸水・消臭力を持ち、水分の管理やニオイ対策が劇的にラクになります。

デメリット: 高品質であるぶん、ノーブランドの業務用ヤシガラに比べると価格がやや高めですが、それ以上のメンテナンス性の高さがあります。ただし、どのような天然床材でも同様ですが、定期的な全交換は必要です。

向いている種類: ヒガシヘルマンリクガメ、小型リクガメ全般

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抜群の消臭力と使いやすさで定評のある「ポゴナ・クラブ 爬虫類牧場パームマット」。
日々のメンテナンスを快適にしたい方はぜひお試しください。


ウッドチップ(バークチップなど)

針葉樹以外の広葉樹(オークやウォルナットなど)や、天然のハスクバーク(樹皮)を砕いた床材です。

  • 特徴: 見た目が非常にスタイリッシュで、美しいテラリウムの景観を作ることができます。
  • メリット: 木の持つ自然な消臭効果により、ケージ内の排泄物臭を抑えることができます。
  • デメリット: 樹種によってはリクガメにとって刺激が強すぎる場合があるほか、エサに付着して一緒に誤飲した際に、お腹の中で詰まってしまうリスクに注意が必要です。

ポゴナクラブのバークチップもおすすめです洗って繰り返し使用することが可能です!ただし定期的なメンテナンスと正しい乾燥が重要ですよ。


ペットシーツ

犬や猫のトイレ用として市販されている吸水シーツを床に敷き詰める方法です。

特徴: 人工物による管理方法で、基本的には「短期管理用」として割り切って使われます。

メリット: 汚れたらシーツを丸めて捨てるだけなので、衛生管理がこの上なく簡単です。白いシーツを選べば、尿やフンの状態(血尿や寄生虫の有無など)を一目で確認できます。

デメリット: ツルツルとしてリクガメの足が滑りやすく、爪の摩耗も期待できません。

また、「床を掘る」という本能的行動ができないストレスや、シーツの端を噛んで誤飲してしまうと命に関わる大事故になるデメリットがあります。


赤玉土

園芸用として広く流通している火山灰土の塊です。主に大粒〜中粒が使われます。

特徴: 非常に安価で手に入り、多孔質であるため水分をしっかりと蓄えることができます。

メリット: 抜群のコストパフォーマンスを誇り、アンモニアなどのニオイ分子を吸着する性質があるため消臭効果も期待できます。

デメリット: リクガメが上を歩き回るうちに徐々に粒が崩れて泥状・粉状になり、生体の体が茶色く汚れてしまったり、ケージ内が埃っぽくなったりします。


ブレンド床材

単一の素材ではなく、複数の床材を飼育環境に合わせて混ぜ合わせる方法です。

特徴: 例えば「ヤシガラ土」と「ヤシガラチップ」を7:3で混ぜたり、少量の赤玉土を加えたりして、理想の環境を作ります。

メリット: 保湿性と通気性、さらには歩きやすさ(足場の安定性)のバランスを同時に追求できるため、生体にとって最も自然に近い、ストレスの少ない床を作ることができます。専門店でもよく実践されている方法です。(当店でも使用しています)



使わない方がいい床材とは?

リクガメの健康を脅かす可能性があるため、基本的には飼育ケージに使用すべきではない「NGな床材」も存在します。


これらは重大なトラブルの原因となるため避けるようにしてください


針葉樹系(スギ・ヒノキ・マツなど)のウッドチップ

スギやヒノキなどの針葉樹には、「フィトンチッド」をはじめとする特有の強い芳香成分(揮発性有機化合物)が含まれています。


これがケージという密閉された狭い空間に充満すると、リクガメの呼吸器や皮膚、眼などに強い刺激を与え、アレルギー反応や体調不良を引き起こす危険性があります。


ウッドチップを使用する場合は、必ず「広葉樹使用」や「爬虫類専用」と明記されているものを選んでください。


砂だけの環境(カルシウムサンド・普通の砂)

「砂漠に住むイメージがあるから」という理由で、細かな砂を床材に選んでしまうケースがありますが、これは大変危険です。


エサに付着した砂を日常的に誤飲し続けると、砂が体内で消化されずに腸に溜まり、最悪の場合は腸閉塞(インパクション)を起こして命を落とします。


「カルシウム分が含まれていてフンと一緒に排出される」と謳う商品もありますが、過剰摂取は結石の原因にもなるため、砂単体での長期飼育はおすすめしません。

滑りやすい床(タイルのみ・プラスチック底のまま)

掃除がしやすいからといって、ケージのプラスチックの底面を露出させたままにしたり、表面がツルツルしたインテリア用タイルを敷き詰めたりすることは絶対に避けてください。


前述の通り、足が滑る環境はリクガメの股関節を痛め、正常に歩行できなくなる原因になります。


必ず爪がしっかりと引っかかり、踏ん張りがきく床材を敷いてあげましょう。


また、先ほどご紹介したペットシーツもおすすめできません。


誤飲リスクが極めて高いためです。


安心して使用できる、ご自身や亀に合った床材を使用しましょう!


リクガメの種類によっておすすめ床材は変わる

リクガメと一言で言っても、生息していた地域の気候によって最適な環境は異なります。


人気の3タイプを例に、床材の合わせ方を解説します。


ヒガシヘルマンリクガメ

適度な湿度と乾燥のメリハリを好むため、床材には保湿力がありつつも表面がジメジメしすぎない性質が求められます。


相性が良いのは「ポゴナクラブのマット」や「ヤシガラチップ・ヤシガラ土のブレンド」です。


これらを使用することで、甲羅の歪みを防ぎながら健やかに育てることができます。(※生体の詳細については後述の店舗紹介もご覧ください)

ギリシャリクガメ

ヘルマンリクガメと並んで人気の種類ですが、ヘルマンに比べるとやや乾燥した環境を好む傾向があります。


基本的にはヤシガラ系が合いますが、水分を少し控えめに管理したり、通気性の良いヤシガラチップやウッドチップをメインにして、局所的に加湿スポットを作るような敷き方がおすすめです。

ケヅメリクガメ

非常に大きく成長する大型種です。


幼体の頃はしっかりとした湿度管理が必要ですが、成長するにつれて排泄物の量も格段に増えていきます。


そのため、大型化してからはコストパフォーマンスに優れる赤玉土や、大型のバークチップなどを頻繁に交換しながら管理するスタイルへとシフトしていく必要があります。

床材交換の頻度は?

ケージ内を不衛生な状態にしておくと、ダニやカビが発生したり、リクガメが感染症にかかったりする原因になります。


適切な交換サイクルを守りましょう。


部分掃除は毎日がおすすめ

リクガメがフンや尿をした場所、エサの食べ残しが落ちた場所は、その周囲の床材も含めて毎日必ずスプーンやスコップで取り除いてください。

特に排泄物を含んだ床材を放置すると、急激にケージ内の環境が悪化します。

全交換の目安は「1〜2ヶ月に1回」

毎日部分掃除をしていても、目に見えない尿成分や湿気が床材全体に蓄積していきます。



1〜2ヶ月に1回を目安に、ケージ内の床材をすべて廃棄し、新しい床材へ全交換するといいでしょう。



ただし、期間内であっても「全体から嫌なニオイがする」「白カビが生えてきた」「全体的に粉っぽくなってドロドロしている」と感じた場合は、すぐに全交換を行いましょう


当店でよくある床材相談


おうちのリクガメにとって何がベストなのか、日々悩まれる飼育者様はたくさんいらっしゃいます。


ここでは、当店でもよく問い合わせをいただく代表的なご相談と解決策をまとめました。

相談①:「ケージ内の湿度管理が難しく、すぐに乾燥してしまいます

エアコンなどで部屋全体を空調していると、ケージ内は想像以上に乾燥します。


ウッドチップや乾燥気味の床材をお使いの場合は、保水性の高い「ヤシガラ土」や、目が詰まっていて水分を保持しやすい「ポゴナクラブのマット」に変更してみてください。


また、床材の表面だけでなく、底の方までしっかりと湿るように定期的に霧吹きで保水してあげるのがコツです。

相談②:「室内に漂うリクガメの排泄物のニオイが気になります」


リクガメ自体の体臭はほとんどありませんが、排泄物が温められることでニオイが発生します。


消臭効果の高い床材への変更が一番の近道です。


やはりここでも天然の消臭・吸着作用が強い「ポゴナクラブのマット」が真価を発揮します。


また、排泄したらすぐに片付けるルーティンを作ることも大切です。

相談③:「結局、どれが一番扱いやすいですか?」

迷われたら、まずは「ポゴナクラブのマット(パームマット)」から始めてみることをおすすめします。


適度な粒サイズで誤飲のリスクが低く、粉が舞いにくいため部屋も汚れません。


吸水性と消臭性のバランスが極めて高いため、日々の管理にかかる手間を最小限に抑えることができます。


初めて育てるならどんなリクガメがおすすめ?

これからリクガメとの暮らしをスタートしたいと考えている方へ、飼育環境が整えやすく、お迎えしやすいおすすめの種類をご紹介します。


ヘルマンリクガメやロシアリクガメ、ギリシャリクガメがおすすめです。


当店では特にヒガシヘルマンリクガメをおすすめしています。

ヒガシヘルマンリクガメが人気な理由

初めてリクガメを育てる方に最もおすすめしたいのが、先ほどもご紹介した「ヒガシヘルマンリクガメ」です。


その理由は主に3つあります。

  • 手頃なサイズ感: 大きくなっても甲長20cm〜25cm前後と、日本の住宅事情でも屋内ケージで生涯飼育が十分に可能な大きさにとどまります。
  • 温厚で人懐っこい性格: 比較的物怖じしない個体が多く、環境に慣れると人の手からエサを食べてくれるようになります。
  • 日本の気候に馴染みやすい: ヨーロッパ原産のリクガメであるため、極端な高温多湿を求める熱帯産の種に比べて日本の四季に順応しやすく、非常に丈夫なのが特徴です。

サイズ感や飼育のしやすさから非常に人気の高い種類で、当店でも常にたくさんのお客様にご注目いただいています。

>>当店のリクガメはこちら

飼育環境を整えやすい

ヒガシヘルマンリクガメは、市販されている一般的な爬虫類用ケージ(幅90cmクラス)や照明器具、そして今回ご紹介した定番の床材(ポゴナクラブのマットなど)を使用すれば、特別なオーダーメイド設備がなくても理想的な飼育環境をスムーズに構築することができます。


「リクガメを飼ってみたいけれど、大掛かりな機材が必要なのか不安」という方にとっても、スタートしやすいのが大きなメリットです。

関連記事:専門店が教える亀の飼い方入門|初心者におすすめの種類・必要な準備

まとめ:愛亀にぴったりの床材を選んで快適な飼育ライフを

リクガメの床材選びの大切なポイントを振り返りましょう。

  • 床材は、リクガメの湿度管理・足腰の健康・ニオイ対策において非常に重要な役割を持つ
  • 扱いやすさや消臭力で選ぶなら「ポゴナクラブのマット」が特におすすめ
  • 針葉樹系チップや砂単体、滑る床などは健康を害する恐れがあるためNG床材となる


初めてお迎えするなら、丈夫で環境を整えやすい「ヒガシヘルマンリクガメ、ギリシャリクガメ、ロシアリクガメ」が最適です。


当店では、初めて亀を飼う方にも安心していただけるよう、飼育環境のセットアップから日々のケアまで丁寧にご説明いたします。



亀を飼いたい方、長く寄り添ってくれるペットをお探しの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
(現在予約制となっておりますので、事前にご連絡いただきますようお願いいたします)



【店舗情報】

 

 

 

 

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